介護職の働く場所には様々な種類があります。特別養護老人ホームや介護老人保健施設といった入居型の介護施設もその一つです。
高齢者が入居するこれらの介護施設では、日勤だけでなく夜勤の介護職も必要になります。介護度にもよりますが、床ずれ防止のために夜間も体位交換を行ったり、場合によっては夜間に徘徊する高齢者のフォローをしたりと、夜勤時の対応は様々です。
夜勤時のコールのほとんどは排泄介助の要請ですが、痰が喉に詰まって喀痰吸引などの医療処置が必要になる場合もあります。そのため、喀痰吸引や経管栄養といった医療行為の研修を受ける介護職もいます。
夜勤の時間帯は、二交替、三交替で異なります。二交替の夜勤の場合は夕方から夜勤入りをして、翌朝の9時~10頃に退勤することが多いです。二交替はこの勤務時間の長さから実質二日分の勤務とみなされ、翌日は公休となります。三交替の場合は、二交替よりも比較的勤務時間が短めです。
いずれにしても一般的に就寝時間帯である夜間に仕事をしなければならず、若い頃は無理なく働けても次第に体力的に辛くなってくるケースは少なくありません。夜勤は経験値が上がり夜勤手当もつくので、経験を積んで収入アップを目的としている介護職にとっては最適な働き方です。しかし、体力的に辛いと感じることが増えて、ある程度の年齢になったら日勤への転向を考える人も多いようです。
日勤になるともちろん夜勤手当はつきませんが、資格手当をはじめ様々な手当が充実している施設であれば、極端な収入低下になりにくいでしょう。夜勤を続けることが辛くなった介護職は、<<日勤で働きたい!- 夜勤がツラい介護士へ – >>からもヒントを得られるかもしれません。